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【40代ビルメンが本音で語る】「オフィスビルは楽?」はもう古い!最近の若者が病院ビルへの異動で得たモノが、俺達の時代とは違いすぎた件

ビルメンテナンスの制服を着た若い日本人女性が、希望に満ちた表情で近代的な病院の廊下に立っているアニメ風のイラスト。
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ビルメン一筋20年以上。すっかりベテランの域だが、最近の若い奴らの働き方には驚かされる。先日、オフィスビルから病院担当に異動になった若手の話を聞く機会があったんだが、その目の輝きを見て、俺たちの若い頃とは全く違うキャリア観に考えさせられたよ。この記事では、ビルメンの現場の今と昔、特に「病院ビル」という特殊な現場の実態、そしてこれからのビルメンに必要な心構えを、俺の経験を交えて語っていこうと思う。若手にも、俺と同じ世代の同業者にも、きっと響く話があるはずだ。

  • 「病院勤務は大変だろ?」若手の挑戦に感じた時代の変化
  • 俺が20代だった頃…ビルメンの仕事は「見て覚えろ」が当たり前だった
  • これからのビルメン業界で飯を食っていくために伝えたいこと

「病院勤務は大変だろ?」若手の挑戦に感じた時代の変化

「オフィスビルから病院ビルに異動になったんです」――。まだ20代半ばの若手が、そう話してくれた。正直、俺たちの世代からすれば、病院なんてトラブルも多くて神経を使う、どちらかと言えばベテランが就くような持ち場だ。「大変だろう」と声をかけると、「毎日が勉強で、やりがいがあります」と力強く返ってきた。俺たちが若い頃は、一つの現場でじっくり経験を積むのが良しとされていたもんだ。だが、今の若い連中は違う。自ら厳しい環境に飛び込んで、スキルアップの機会を掴もうとする。オフィスビルの安定した環境に満足せず、人の命に直結する緊張感の中で「人の役に立っている実感」を得る。その貪欲な姿勢には、正直頭が下がる思いだ。楽な仕事なんてないが、その仕事にどんな価値を見出すか、その価値観が俺たちの時代とは大きく変わってきているのかもしれないな。

俺が20代だった頃…ビルメンの仕事は「見て覚えろ」が当たり前だった

俺がこの業界に飛び込んだ20数年前は、まさに「職人の世界」だった。マニュアルなんてないに等しく、先輩の背中を見て、技を盗むのが当たり前。失敗すれば怒鳴られるし、理不尽なことも多かった。当時はオフィスビルの設備管理が主流で、とにかく決められたことを黙々とこなす毎日。それでも、トラブルを未然に防いだり、巨大な設備を自分の手で動かしたりすることに面白さを見出していた。それに比べて、今の現場は本当に恵まれていると思う。研修制度はしっかりしてるし、安全管理も徹底されている。何より、病院のような特殊な現場で、若いうちから多様な経験を積めるチャンスがある。俺たちの時代には考えられなかったことだ。羨ましいと思う反面、だからこそ、一つ一つの経験を大切にしてほしいと切に願うよ。

これからのビルメン業界で飯を食っていくために伝えたいこと

この道20年以上の俺から、これからのビルメン業界を目指す若者や、今まさに現場で汗を流している若手に伝えたいことがある。それは、「変化を恐れるな」ということだ。俺たちの時代は「安定」が一番だったかもしれない。だが、これからは違う。ビルはますます複雑化し、省エネや環境配慮、そして今回話したような病院など、専門的な知識が求められる現場は増え続ける。だからこそ、一つの場所に安住するんじゃなく、常に新しい知識を学び、挑戦する姿勢が重要になる。資格取得はもちろん、コミュニケーション能力を磨いて、様々な立場の人と円滑に仕事を進める力も必要だ。若いうちの苦労は必ず未来の糧になる。俺たちベテランも、君たちの新しい力に期待している。一緒にこの業界を盛り上げていこうじゃないか。

あとがき

今回は、最近の若者の話を聞いて感じたことを、俺なりに語らせてもらった。俺たちベテランが培ってきた経験と、若い世代の新しい視点やエネルギーが融合すれば、ビルメンテナンスという仕事はもっと面白く、社会にとって不可欠なものになっていくはずだ。俺もまだまだ老け込むつもりはない。新しい技術の勉強もするし、若手から学ぶこともたくさんあるだろう。この記事を読んでくれた君が、自分の仕事に誇りを持ち、明日からの現場に向かう活力にしてくれたなら、これ以上嬉しいことはないね。また現場のどこかで会おう。

自己紹介
ビル管理人
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birukanrinin
大阪・兵庫県で20年以上ビル管理、設備管理業務に携わっています。 建築物環境衛生管理技術者、電気工事士、消防設備士といったビル管理・設備管理業界に関する資格取得数は20を超えます。 このブログでは知識やノウハウ、受けてきたパワハラ、この業界の嫌な側面等、幅広いリアルな情報を発信していきたいと考えています。
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