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【マジかよ…】ビルメン歴20年の俺が遭遇したヤバい現場トラブル5選!新人じゃ絶対ムリ!

暗い地下室で水漏れする配管を前に、懐中電灯とレンチを持って困惑するアニメ風の若い女性ビルメンテナンス作業員
birukanri

ビルメンの仕事って、巡回と点検だけだと思ってませんか?実は、マニュアルに載っていない緊急トラブルこそが俺たちの本領が試される瞬間。この記事では、ビルメン歴20年以上の俺が実際に体験した「マジでヤバかった」通常業務外のトラブル事例を暴露します。この記事を読めば、ビルメンの仕事のリアルな厳しさと、それを乗り越えるプロの技、そしてこの仕事の本当の価値がわかります。

  1. 深夜の緊急出動!悪夢の「天井崩壊」漏水トラブル
  2. 全館パニック!原因不明の「停電」と利用者の怒号
  3. 害虫だけじゃない!珍客「アライグマ」との死闘
  4. エレベーターに響く悲鳴…「閉じ込め」救出劇の裏側
  5. 「もう辞めたい…」新人ビルメンが心折られる瞬間と、乗り越えるための唯一の方法
1. 深夜の緊急出動!悪夢の「天井崩壊」漏水トラブル

ビルメンにとって漏水は日常茶飯事だが、忘れもしないのは大雨が降ったある日の深夜2時の電話だ。「天井から滝のように水が…!」とテナントから悲鳴に近い連絡。現場に駆けつけると、そこはもう悲惨の一言。オフィスの天井ボードが水を吸って崩れ落ち、PCや重要書類が水浸しになっていた。原因は屋上の排水ドレンの詰まり。通常の巡回では見つけにくい、枯葉やゴミが想定以上に溜まっていたんだ。懐中電灯一本で暴風雨の中、腰まで水に浸かりながらドレンを素手で掻き出した。あの時の水の冷たさと、テナント担当者の絶望的な顔は今でも目に焼き付いている。二次被害を防ぐための応急処置、業者への連絡、そして夜が明けるまでの現場監視。体力も精神も削られるが、この「最初の砦」になるのが俺たちの役目なんだ。

2. 全館パニック!原因不明の「停電」と利用者の怒号

夏の暑い盛り、商業施設でいきなり全館が停電したことがある。自家発電機は作動せず、予備電源も落ちた。原因は、高圧ケーブルの地中埋設部分の劣化によるショート。これはもう、電力会社マターなんだが、お客様からすれば「早く電気をつけろ!」と怒号が飛び交う地獄絵図だ。空調は止まり、蒸し風呂状態の館内で汗だくになりながら頭を下げるしかない。俺たちにできるのは、状況を正確に把握し、テナントやお客様に冷静かつ的確な情報を提供し続けることだけ。復旧までの数時間、怒鳴られながらも各所を走り回り、懐中電灯で誘導し、ただひたすら耐える。電気のありがたみと、それを維持する責任の重さを骨の髄まで感じた一件だった。

3. 害虫だけじゃない!珍客「アライグマ」との死闘

ビルメンは時に、害虫や害獣の駆除も請け負う。ゴキブリやネズミはまだ可愛い方で、一番厄介だったのは、高級レストランの天井裏に住み着いたアライグマ一家だ。夜な夜な天井裏を走り回り、騒音クレームが多発。しかも、フン尿で天井ボードにシミまで作り始めた。専門業者を呼ぶ前に、まずは自分たちで調査、となるのがこの業界。天井裏の点検口から顔を出すと、暗闇で光る無数の目と目が合った。威嚇してくる親アライグマの気迫は、そこらのヤンキーよりよっぽど怖い。下手に刺激すれば感染症のリスクもある。結局、捕獲檻を何個も仕掛け、数週間にわたる根競べの末、ようやく捕獲に成功した。動物相手のトラブルは、まさに予測不能の連続だ。

4. エレベーターに響く悲鳴…「閉じ込め」救出劇の裏側

「エレベーターに人が閉じ込められています!」この一報が入る時の緊張感は、いつまで経っても慣れない。特に、子供連れや体調の悪い方が乗っていたりすると、プレッシャーは最高潮に達する。専門のメンテナンス会社が到着するまでの間、俺たちの役目は閉じ込められた人を安心させること。インターホン越しに「大丈夫ですよ、必ず助けますから」と声をかけ続ける。パニックを起こさせないよう、冷静に、優しく、しかし力強く語りかける。内部の状況、乗客の人数や体調を確認し、正確に情報を伝達する。ドアをこじ開けるのは俺たちの仕事じゃない。だが、救出までの「心のケア」は、間違いなくビルメンの重要な業務外業務だ。無事に救出された時の「ありがとう」の一言が、何よりの報酬になる。

5. 「もう辞めたい…」新人ビルメンが心折られる瞬間と、乗り越えるための唯一の方法

ここまで読んで、大変な仕事だと思っただろう。事実、多くの新人がこういう厳しい現場を目の当たりにして心を折り、「辞めたい」と言ってくる。俺も若い頃は何度もそう思った。理不尽なクレーム、終わらない緊急対応、汚い仕事…。だが、そんな時にベテランの先輩がこう言ったんだ。「どんなトラブルも、必ず終わりは来る。そして、お前が最後まで現場に立ち続ければ、そこには必ず『ありがとう』と言う人がいる。その一言のために、俺たちはこの仕事やってんだ」と。そうだ、この仕事の本質は「誰かの当たり前の日常を守る」こと。トラブルを一つ乗り越えるたびに、ビルと、そこにいる人々と、そして自分自身への理解が深まる。それこそが、この仕事の最大のやりがいなんだ。

あとがき

いかがだっただろうか。これらはビルメンの仕事のほんの一側面に過ぎない。楽な仕事ではないが、建物の安全と快適を根底から支える、誇り高い仕事だと俺は思っている。もしあなたが今、ビルメンの仕事をしていて辛いと感じているなら、思い出してほしい。あなたのその仕事が、今日も誰かの「当たり前」を守っているということを。現場からは以上だ。

自己紹介
ビル管理人
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birukanrinin
大阪・兵庫県で20年以上ビル管理、設備管理業務に携わっています。 建築物環境衛生管理技術者、電気工事士、消防設備士といったビル管理・設備管理業界に関する資格取得数は20を超えます。 このブログでは知識やノウハウ、受けてきたパワハラ、この業界の嫌な側面等、幅広いリアルな情報を発信していきたいと考えています。
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